心地よさにこだわりたい【寝室】のレイアウトのポイントや注意点とは?
寝るということは健康な暮らしの根底を支える部分だけに、鎮静効果を考えたスペースにするのがおすすめです。そして、主寝室はこどもが独立しても夫婦が末永く使い続ける部屋です。心地よい空間をつくり上げ、快適な睡眠を得るために。本コラムでは「寝室のレイアウトのポイントや注意点」についてご紹介したいと思います。
心地よい寝室とは
まず心地よい寝室とは何かを考えてみたいと思います。まずはすべての方に共通であろう部分からです。
■静かな環境
夜中に響く洗面所の水音、あるいは夜更かし家族のリビングでの映画鑑賞などに備え、主寝室はそれらから離れた静かな場所に設けましょう。また、交通量の多い道路や、帰宅の遅いお隣の駐車スペースの向かいや真横も避けたほうがいいでしょう。
■リラックスできる内装・照明
壁紙や家具の色などは落ち着いたトーンで統一しましょう。鎮静作用のあるブルー系、安らぎを与えるグリーン系がおすすめ。リラックスして眠れそうな内装で、照明類も明るすぎないよう配慮します。
■8畳以上のスペースがある
ベッド周りに余裕をつくることを考えると、8畳以上のスペースがあることが望ましいです。
寝室のレイアウトの注意点
次に寝室のレイアウトの注意点について書かせていただきたいと思います。
■窓の真下や真横にベッドが置かない
窓の真下や真横は冬寒く、夏暑いので快適な睡眠が得にくいでしょう。
■独立した高い家具・大きな鏡・水槽・冷蔵庫を置かない
大きな地震が起きたときのことを考えて、転倒したら下敷きになりそうな丈の高い家具、割れたら危険な大きな鏡は置かないようにします。また、水槽や冷蔵庫はモーター音が気になるので置かないほうがいいでしょう。
■ダブルベッドを選択しない
ダブルベッドは夫婦のどちらかが動いたとき、その振動を伝えてしまいます。安眠を考えるとダブルベッドよりシングルもしくはセミダブルベッドふたつを並べて使うほうが快適でしょう。
■エアコンが直接吹き付ける位置にベッドを置かない
エアコンは扇風機とは違うので、直接風があたる位置にベッドを置くと、必要以上の暑さや寒さを感じる上、肌も乾燥しやすいので避けましょう。
■できればテレビやPCは置かない
就寝前にテレビやPCの画面を見ると、眠れなくなる危険性が高まるので、できれば寝室には置かないようにしましょう。
寝室のレイアウトのポイント
では寝室のレイアウトのポイントをご紹介しましょう。
■寝室横にウォークインクロゼットを設ける
起きてからの動線が良くなる上、衣類収納のための高い家具を置かなくて済むので、安全性が高まります。姿見はこの中に置くようにしましょう。
■寝室窓下に腰高の収納を設ける
ウォークインクロゼットは通路スペースを必要とするため、意外に収納力がないと言われています。それを補うための腰高の収納を寝室の窓下につくり付けるのはアイディアです。その上に加湿器や空気清浄器置けるのもメリットでしょう。
■寝室にはサイドテーブルはあったほうが便利
ベッドの横にサイドテーブルがあると、スマホ充電器や眼鏡、照明のリモコン、寝る前に読む本を置くのに便利です。アロマグッズなども置くと癒されるでしょう。
■ベッドサイドにラグがあるほうがいい
どの部屋もフリーリングのほうが掃除はかんたんにできます。しかし、冬の朝に起きたときのことを考えてベッドサイドにラグを置くほうがいいでしょう。
■カーテンの種類や窓とベッドの位置については各自の好みで変える
世の中には朝日を浴びで起床したい方と、最後まで安眠したいので、できるだけ遮光した方がおられます。カーテンの種類を遮光にするか、ベッドの位置を陽の当たるところ置くか否かは、それによって変えるといいでしょう。
■ベッド下に防災グッズやスニーカーを収納しよう
もしもの災害時に備えて、防災グッズやスニーカーはベッド下に収納できるようにしましょう。ベッド下ならかなり動揺して足がすくんでいても、スムーズに取り出すことが可能でしょう。
まとめ
注文住宅において、心地よい寝室をつくるための「寝室のレイアウトのポイントや注意点」についてご紹介しました。寝室づくりの参考にしていただけたら幸いです。
寝室については、趣味を優先するより、落ち着きを優先した色味やデザインを優先し、できるだけシンプルにしたほうが安眠を得やすいと思われます。また、夫婦の睡眠時間が異なる場合など、ケースバイケースで寝室を別にするなどの工夫も必要となるでしょう。